「そんなに落ち込んでないで、気分切り替えていこうよ!
明るくいこうよ!」みたいなのがあるじゃない?
そんな落ち込んでる時間、もったいないよ、って。
もっと楽しいことや違うこと考えよう、って。
私の場合、これをして、
その時だけは、気分が紛れた。
でもしばらくすると、また戻ってきた(..;)
結構、数年、このパターンを繰り返してきた。
あるとき、「インサイドヘッド」っていう映画のワンシーンをたまたま観て、
人の感情を擬人化して、ストーリーが展開していたんだけど
(内容は全部見ていないので分からないですが)
「悲しみ」を、押さえつけて、無視してるような、
縛り付けて、もう出てこないで、って言ってるような
そんなシーンだった。
「悲しみ」だって、その時、我慢して、耐えて生まれた感情だ。
確かにそうして頑張って、乗り越えようとしてきた「自分の一部」だ。
私は今まで、こんな風に、「自分の一部」を無視してきたんじゃないかって気づいた。
だから、いつまで経っても消えない。
訴えても訴えても、無視され続けた自分は、やがてそれを知らせるように、
違う苦しみや悲しみを生む形で表れる。
それ以来、なるべくどんな感情も、もう一人の自分になって、
客観視して、聞いてあげるようにしている。
過去の、どうしようもない感情が蘇ってきて憂鬱になってる自分に気づいたときも、
腹がたってる自分も、情けないと思ってる自分も・・・。
その感情の奥深くまで探っていくと、まだまだ消化されていない感情がたくさんあることに気づく。
こういうふうに思ってたんだな~とか、
こういう理由でこうするようになってたんだな~とか。
まるで他人事のように(笑)
ちゃんと向き合うと、不思議と安心してくることに気づいた。
1日引きずっても、次の日にはどうでもよくなってたりする。
いつまでも過去のこと引っ張って、逃げ道にするようなことは、
もうしたくないな~。
だから、ちゃんと向き合わず、愚痴言ってだらだら引きずるのは、
なるべく、もう止めよう。
いきなりじゃなくて、少しずつ、少しずつ。
自分だけは、自分のどんな感情とも向き合う。
悪い感情に思えても、無視しない。
何でそう思ったのか、何がきっかけでそう思ったのか。
どんな本音も、感情も、ちゃんと聞いてあげる。
この感受性は、全部、自分だけのものだ。
自分に生まれてきたからこそ、この人生でしか経験出来ない感情かも知れないから。